[ウスカル資料]

ウスカル枠の、8つの効用と4つの分類方法


ウスカル枠、8つの効用


1.強度近視のレンズに、厚さや重さの点で好適。

たとえば、
42□25のチタン枠に−10Dのレンズ
(屈折率が1.9で非球面設計のガラスレンズ)
をPD68mmで入れると、
最大コバ厚は3.5mmとなり枠共の重量は20g前後ですむ。


2.強度近視でも、正面から見た顔の輪郭線の入り 込みが見えにくい。

理由は、耳幅(右レンズの耳側端から左レンズの左側端までの距離)が狭いことと、
フレーム視野を確保するための等の理由で頂間距離を短かめに設定することで、
外見的な顔の輪郭線の入り込みがゼロまたはかなり少なめになる。


3.装用者の外見的な目の大きさの変化が少ない。

短かめに設定された頂間距離のせいで、
装用者の外見での目の大きさの縮小がましになる。


4.中〜強度のプリズムつきのレンズに好適

鼻幅が広いから基底内方の場合に鼻側の厚みが減るし、
耳幅が狭いので基底外方で耳側の厚みが減る。


5.中等度近視に使うと、度なしのような薄さのメガネになる。

たとえば、
38□26の枠のフレームPDにOCD(光学中心間距離)
を合わせて、−4Dのガラス1.8球面設計のレンズを入れたならば、
最大コバ厚は2.1mmとなり、リムからはみ出しがない。
*光学中心間距離…… レンズには、目には見えない「中心点」があり、その点の左右の距離のこと。


6.強度老視矯正眼鏡の場合も、薄くて軽いメガネができる。

 レンズを最小必要径に指定することにより、
強度プラスレンズでも、非常に薄くて軽いものができる。


7.現在眼鏡のレンズを生かしての枠替えに好適。

ウスカル枠は鼻幅が広く耳幅が狭いので、
元の眼鏡のOCD(光学中心間距離)を変えずに入れ替えが可能。
強度マイナスレンズをこのように入れ替えをした場合、
厚い部分が削られるので予想外に軽く薄くなる。


8.枠の鼻幅が広いので鼻根が太くて高い人に好適。






ウスカル枠の分類

 次に、ウスカル枠の分類をしてみます。

1.基本的分類

(1)究極のウスカル枠
    玉型42以下で鼻幅24以上。

(2)標準的ウスカル枠
    玉型46以下、鼻幅21以上で、究極のウスカル枠ではないもの。

(3)準ウスカル枠
    玉型か鼻幅か、どちらか一方が標準的ウスカル枠の基準を満たすもの。
具体的には、玉型は46以下で、鼻幅は21未満。
玉型は47以上で、鼻幅は21以上。

 近視が強度になればなるほど、(3)よりも、(2)、(2)よりも(1)が好適となる。


2.フレームPDによる分類

 a.ワイド・ウスカル枠:FPDが70以上

 b.レギュラー・ウスカル枠:FPDが65〜69

 c.ナロー・ウスカル枠:FPDが64以下


  PDの大きさに応じて、本人のPDの数値よりもや や大きい程度のFPDを持つ枠が好適となる。


3.天地サイズによる分類

 A.シャロー(浅い)・ウスカル枠:天地が29以下

 B.ディープ(深い)・ウスカル枠:天地が30以上


遠近両用を入れる場合には、ディープウスカルが好適だが、
強度の場合ほどラージウスカル枠は避けるべきで、
単焦点レンズならシャローウスカルの方が薄さ軽さで有利。


4.玉型サイズによる分類

 ラージ・ウスカル枠 玉型サイズが43〜46mm

 ミドル・ウスカル枠 玉型サイズが40〜42mm

 スモール・ウスカル枠 玉型サイズが39mm以下



 この分類で言うと、たとえば次のようになる。

 42□25 天地28 という枠なら、
究極のウスカルで、レギュラー・ウスカルで、シャローウスカルで、ミドルウスカルである。

 46□24 天地29 という枠なら、
標準ウスカルで、ワイド・ウスカルで、シャローウスカルで、ラージウスカルである。

 39□19 天地32 という枠なら、
準ウスカルでナローウスカルで、ディープウスカルで、スモールウスカルである。


 サイズ別分類の他に、
プラスチック枠、メタル・フルリム枠、メタル・ハーフリム枠、という分類もできますが、
ウスカル枠は、レンズの薄さを優先して、普通の枠よりもガラスレンズを入れる割合が増えるので、
ナイロールよりもフルリムの方が好適です。

 ただ、軽さを最優先してプラスチックレンズを使う場合もあるので、ナイロールも悪くないと思います。




ウスカル枠の選び方

以上のことを踏まえて、「ウスカル枠の選び方」について、少し述べます。

原則1

 強度になればなるほど、玉型は小さいものがよい

目安  −6D以上    46以下
     −8D以上    44以下  
     −10D以上   42以下
     −12D以上   40以下
     −14D以上   38以下


これはあくまでも目安であって、この通りでなくともよいのですが、
できれば、この程度の大きさの枠にすれば、
かなり薄く軽くすることができるのだと理解してください。

この数値の覚えかたとしては、D+mm=52 と覚えておけばよいです。

原則2

 強度になるほど、PDとフレームPDの適合が必要

目安 −8D未満  PD−2 <= FPD <= PD+6 
    −8D以上   PD< =FPD <=PD+4
    −10D以上  PD<=FPD<=PD+2


これはどういうことかと言うと、
装用者のPDよりもフレームPD(FPD)が狭くなるのは好ましくなく、
装用者のPDと同じか、やや広いフレームPDを持った枠がよいということです。

 そして、度数が強くなればなるほど、
PDとFPDがなるべく一致するのが好ましくなります。

弱度でウスカル枠でなければ、
PDとFPDの適合性よりも、枠の大きさと顔の大きさの適合性の方を優先させればよいわけです。

原則3

強度になるほど、天地サイズは必要最小限に抑える

天地が浅いのがよいと言っても、
浅すぎるとフレーム視野の点で問題が出てきます。

ウスカル枠では、
単焦点用で26〜29mm程度、累進用で30〜35mm程度が良いと思います。


* なお、上記の原則1〜3で、
「強度になるほど」というのは「中等度以上の人で、
薄くしたいという要望が強い場合ほど」と置き換えてもよいわけです。

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