続・ブルーライトカットレンズについて


続・ブルーライトカットレンズについて
2014.10.18  岡本隆博



このサイトで、ブルーライトカットについての
記事を初めて書いたのは、2012年のことです。

そこにおいては、PC作業用のレンズとしては、
物理光学的な対策、すなわち、
青色光を減らすための
レンズの分光透過率的なこと(レンズ色や濃度)よりも、
幾何光学的な対策、すなわち
眼に無理な(ピント)をさせないために
度数をどうするか、ということのの方が
ずっと重要なのであるということを
述べているわけですが、

老眼年代以前の年齢の人で、
遠見裸眼視力の良い人は、
当然ながら手元のものもぼやけずに見る
ことができるわけで、

まさか、PC画面を見るのに
度つきのメガネが良い、とは思わないで、
依然として、度無しでカラーつきの
PCメガネを試す人が多いようです。

その後もメガネ業界においては
「バスに乗り遅れるな」とばかりに、
レンズメーカーは、ブルーライトカットレンズの
新製品を次々に出してきますし、
多くのメガネ店も、あまり深く考えずに
安易に自店の宣伝チラシやHPにおいて、
その紹介に力を入れていますし、

店内での販売の時点でも、
単価アップを図ることもあってか、
ブルーライトカットのレンズを薦める店も
多いようです。

ところが私は、そういう風潮とは逆に、
PCメガネを膨大な数量販売したJINS
さんに対して、下記のような公開質問を
したことがあります。

http://www.ggm.jp/gkkk/1304253.html

http://www.ggm.jp/gkkk/1308191.html

そして、ルーペメガネ研究会の公式サイトに
下記のような記事も書いたことがあります。

http://usukal.biz/loupe/1406141.html
(この記事の後半にブルーライトカットに
ついての記述があります)

また、最近、あるメガネ店に
対して下記のような質問もしました。
(質問5をご覧ください)

http://www.ggm.jp/gkkk/1409211.html

そして、つい先日、私は下記の記事を見つけました。

「ブルーライト」の正体とPCメガネの効果
http://www.m-bsys.com/knowledge/pc-glasses_kwsk

ここにおいては、非常に詳しく、しかも、偏らない目で
ブルーライトカットについて考察がなされており、

たとえば、青色光のなかでも比較的眼に悪いのは
波長が短めの方であるのに、多くのブルーライトカットの
レンズではその辺のカット率が低くなっている
ということも指摘されています。

では、以下に、このブログの内容の一部を
転載させていただきます。(中途で一部省略した文もあります)

++++++++++++++++++++++++++++++++
(転載はじめ)
・「ブルーライト」は自然界にあふれているし、
 蛍光灯にも含まれている
・青空光の「ブルーライト」は、
 LED液晶ディスプレイよりもはるかに強い
・LED液晶ディスプレイから「ブルーライト」だけが
 特別に多く発せられているという事実はない
・「ブルーライト」が人体に悪影響があるのなら、
 青空を眺めるのも健康に悪いはず
・LED液晶ディスプレイが特別な問題を持っているのなら、
 LED照明も悪影響があるはず
・しかし、PCメガネ販売業者の唱える
 「ブルーライト害悪説」は、都合のいい断片的な
 事実のみをつぎはぎし、LED液晶ディスプレイだけが
 問題であるかのような説明をしているているため
 問題に感じている
・屋外の「ブルーライト」による眼疾患は確かに存在する
・屋外の自然光で何も問題ない人が、
 LED液晶ディスプレイを使うときだけ問題が
 発生するということはまず考えられない
・LED液晶ディスプレイがまぶしいなら、
 まぶしくないよう設定を変更して調節すべき
・LED液晶ディスプレイから発せられる「ブルーライト」は
 大部分が450-460nmあたり
・PCメガネの450-460nmあたりの「ブルーライト」カット率は、
 「50%カット」をうたうもので20%程度、
 「30%カット」をうたうもので10%程度
・PC作業で特に疲れを感じない人は、
 PCメガネは必要無い
・もしも本当にLED液晶ディスプレイからでる
 ブルーライトを防ぎたいなら、450-460nmを
 きちんとカットする偏光グラスを使用すべき

LED液晶ディスプレイの光が
気になった場合には、以下の順で
対策するといい

・LED液晶ディスプレイの設定を変えられるのなら
・全体的にまぶしい場合:LED液晶ディスプレイの
 設定の輝度・コントラストを下げる
・青色光だけがまぶしい場合: LED液晶ディスプレイの
 設定の色温度を下げるか、色あいで青の値を下げる
・上記の対策を行った上でも解決しない場合:450-460nmを
 きちんとカットする偏光グラスを使用する
・LED液晶ディスプレイの設定を変えられないのなら
・全体的にまぶしい場合: サングラスや
 ファッショングラスを使用する
・青色光だけがまぶしい場合:450-460nmを
 きちんとカットする偏光グラスを使用する
(転載おわり)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

このかたの主張は、メガネ業界の多くのレンズメーカーや
メガネ店にとってはありがたくない内容になるようですが、

どうやら、大多数の人にとっては、
いわゆるブルーライトカットレンズでパソコン作業を
することのメリットはあまりないようで、

逆に、照明がやや不足の環境においては
手元の書類などがやや暗く見えてしまうという
デメリットは有りえるでしょうけれど……。

それと、PCやスマホを見て眼の疲れを感じる
かたに対して私が一番言いたいことは、
下記のことです。

遠くを見ているときと、近くのものを
見ているときとは眼の状態は違うのです。
ですから、遠くを見るのに裸眼で平気
(はっきり見える)なかたであっても、
近くを見るときにも裸眼……すなわち
度つきのメガネをかけないで、
すましてよいのかどうかは、検査をしてみないと
わかりませんが、ほとんどのかたは、弱い度数を
持ったメガネにより眼の疲れが軽減するのです。


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