あのウスカル枠が売れた
普通の枠からウスカル枠に
岡本隆博
54mmから42mmへ入れ替え
岡本 当店へは、他店購入のメガネのフィッティング依頼がよくあります。
今日、他店購入のメガネでフレームの直しで来店された40歳の男性に、
小田幸さんのOK枠が売れました。
いまのメガネは、セル枠でウエリントン型、
もう10年ほど前に買われたものだそうです。
サイズは54□14でした。
一見して高屈折の強度のガラスレンズが入っています。
見るからにウズグルグルで、
正面から見ると、顔の輪郭線がレンズのところに入り込んで見える、
典型的なド近眼メガネです。
「ふだんはコンタクトだが、
いま眼の調子が悪いので、これを掛けている。
鼻の当たりが強くて痛みも感じるので何とかなりません」
ということでした。
見てみると鼻根が高くて太い人なのに、
鼻幅が狭い枠で、パッドが鼻梁に近いところに当たって、
そこが赤くなっています。
「この度数でこの枠は、まずいです。
この枠は顔に比べて大きさがやや大きいくらいに感じるのですが、
なぜもっと小さい枠にされなかったのですか」
と尋ねたら、フレーム視野の関係で、これになさったそうです。
「これはどうにもなりません。思い切って枠を替えられたらどうですか。
レンズはこれを削ればいいのです」
と言って、ウスカル枠をいくつか見せて
「驚くほど薄く軽くなりますよ」と言って、
あの小田幸のOK17(42×26□25)で厚みの予測もしてあげました。
すると、あまりファッションとかにこだわらない人ですが、
フレーム視野のことを気にされましたので、
眼にぐっと近付けたら大丈夫です、と言って、
OK17を仮にフィッティングしてみました。
そしたら納得された様子で、
「じゃ、これに入れ替えてください」ということで、
VISAカードをパッと出されました。
度数は
R=S−10.50 C−1.00 Ax6
L=S−9.50 C−1.00 Ax18 OCD=65
枠ともで重さは53gありました。
厚みは、厚い方の右の耳側で5.5ミリでした。
これをOK17に入れ替えました。
OK17は42□25で鼻幅が広いので、
光学中心間の距離を元のままにするという条件厳守
(この場合は度数が強いので)
における枠入れ替えでも悠々なわけです。
できた結果は、重さは枠ともで19g、
厚みは右の厚い方の耳側でジャスト3mmで、
上と下では2mmです。
リムからのはみ出しもわずかです。
枠替えをしたメガネを手にとったお客さんの表情は、
これが前のレンズと同じとは信じられない!という感じで、
掛けてみて「あ、見え方は前よりもハッキリ見える。
同じレンズやのに、不思議ですね」とおっしゃいました。
それで私は頂間距離による矯正効果の変化や、
フレーム視野や網膜像の大きさや、いろんなことを説明しました。
するとお客さんは目を見張る感じで
「……感動しました……」とおっしゃってくださり、
店を出ていくときに「ありがとう」と礼を言ってくださいました。
まったくメガネ屋冥利につきる体験でした。
(2005.3)
ウスカル眼鏡、販売記
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