届いてすぐに売れちゃいました


賞月堂一宮店  野々村郁夫

いましがたウスカリズムが届きました。

 この枠は、同じ玉型サイズで、鼻幅(ブリッジ)を選択できるという
画期的な考えに基づいているわけで、ゆえに「最低4本セットで一人前」であり、
ここがこれまでのフレームとは違うところです。

掛け心地を決定付ける腕(テンプル)の素材に骨格を抱え込むようにバネ性を持たせています。
 また特性の完成予想の厚み見本があるので、おおよその完成した厚みを事前に確認できます。
これは私が知る限り初めてのことです。この辺は眼鏡技術者の作ったフレームならではのことかと思います。

 納品当日、朝礼でこのフレームをどのような方にお薦めをするのか……
その話をした直後にO様が来店。おおー!
Oさま、貴方こそ、このフレームの該当者です。なんと言う奇遇でしょう。
このO様はお寺のご住職で50歳。−13.00の眼鏡を掛けても視力は弱くて中々ご苦労をされているかたでした。

 これまでハードコンタクトを使用されていますが、
持ち込み乱視と言ういわゆる残余乱視がC−2.00軸90度もあって
HCLの上に乱視付き眼鏡を掛けて何とか免許が通る……という方でした。

「実は、O様のために企画デザインをしたようなフレームが先ほど入荷したのです。見て下さい、これです!」
「小さいね」「ハイ、奥様如何ですか」(ご夫婦でのご来店でした)
「いいじゃない!(^_^)」「何故これが私向きなのですか」「はいそれは……」
とウスカリズムの特長を説明させていただきますと「よっしゃ買おう!」。

 度数 S−13.00 C−2.00 軸60 PD66

 フレームPDは68(40+28)のものに、自動的に決まります。
この眼鏡はこれで読書用の眼鏡なのです。
レンズは薄さを重視してガラス素材としましたが、玉型が40mmしかないのですから、まあ重たいメガネにはなりません。

 この枠は元からフィッティング性が良いのですが、ご住職は坊主頭なので、よけいに合わせやすい。
私のようなまだまだ下手な技術者でもこの枠は合わせやすいのです。

 横の押さえはテンプルのバネ性を利用してコメカミ部位を圧迫しないようにして、
そうそう今お掛けの眼鏡は他店作成なのでコメカミ部位が押されて跡が付いているのです。
(これでは、ずり落ち易くて掛け心地は最悪だろう)

 鼻を合わせる時にこそ、この枠の真骨頂です。
幸いご住職の鼻骨は平均的日本人に比べ大きな鼻梁なのでこれまた合わせ易く、
眼とレンズの頂間距離を短くしてあわせました。

 この時点でその快適な掛け心地がかなりお気に召されたようで、
非常にいい買い物をされたときのような陶酔されたようなお顔で退店されました。いい笑顔です。

        ●

 ご住職さんが約束通りに2/5日にご来店いただきました。まずはお掛けいただく……
「おおこれならいいよ……よく見える(^_^)」
「Oさんが全国でトップバッターですよ。いい出来で良かったです。」
「よし、帰るわ」 
ええー、もうですか?
……外で息子さんが車でお待ちでした。
「ところで今日のことを販売記としてHPに掲載してもいいですか……名前は伏せますけど」
「うーん、おお……いいよ(^_^)」
【仕上り結果】
総重量は22g 最大厚みは3.4ミリ
(レンズは、1.8ガラスを使用)
私が拝察するに、重さと見ばえ以上に、掛け心地が良いみたいで、
素直に喜びを言葉で表現されませんが、笑顔が一杯でした。
私「もう一本、要りませんか?(^_^)」  
「そうやなー……(^_^)」
……多分スペアが欲しくなりそうな気配でした。


ウスカル眼鏡、販売記
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