ウスカルメガネ通信販売 Q&A



ネット通販でウスカルサイズのフレームを安く売っているのですが、
それを利用するというのはどうでしょうか。



上記のご質問は、くわしくは、下記のとおりです。

『ネット通販でウスカルサイズのフレームを安く売っています。
眼科の眼鏡処方箋があればレンズも安く入れてくれるようです。
そういう方法でウスカルメガネを作るのと、
ウスカル会の会員店で眼の測定もしてもらってウスカル眼鏡を作るのとでは、
結果に違いが出るでしょうか』

それではこれについて、お答えします。

この質問者がご自身の判断で
「通販の方が安いし、眼科処方のとおりに作るのだから度数も大丈夫」
と思って通販でメガネを購入されることを決断される前に、
当方に相談をかけられたのは、まことに賢明だと思います。

たとえば、通販により、
その通販店の枠に眼科の処方箋により通販店でレンズを入れてもらって購入したとしましょう。
それで問題なく使えることも、まったくないとは断言できませんが、
その可能性は非常に低くて、逆に、うまくいかずに困ることになる恐れは大いにあります。
なぜそうなのかということを、以下に具体的に説明します。


1.まず、枠選びの点ではどうでしょうか。

 ウスカル枠は、
度数が強度になればなるほど玉型が40〜42mmの小さいものでないと、
レンズの厚みが目立つてしまいます。
 また装用者のPD(瞳孔間距離)と枠のフレームPD(左右の玉型の中央間距離)との適合性が悪いと、
レンズの厚みが不自然なものとなり、装用者の視野が左右でうまく重なりません。
 その適否はもちろんのこと、枠と顔に大きさや形が合うかどうかの判断も通販ではできません。
 ウスカル枠はサイズがシビアですから、非常に多くの枠を品揃えしておかないといけません。
 たいていのウスカル会の店ではウスカル枠を50本以上あり、
100本以上、200本以上のウスカル枠を品揃えをしているている店もあります。

 通販のサイトに、ウスカル枠の充実した品揃えなど期待できるわけがありませんし、
ましてや、その人に適したサイズの枠をアドバイスしたりしてもらうことも無理です。


2.次に枠のフィッティング調整は、どうでしょうか。

 フィッティングは、掛け心地を良くするだけでなく、
レンズの位置や角度を眼に対して適切に設定して光学的に良いメガネに仕上げるということもあります。

 度数が強くなればなるほど、枠のちょっとした角度の違いなどで、見え方が変わってくるのです。
 通販では、もちろんですが、装用者を眼の前にするのではないので、
力学的にも光学的にも適切なフィッティングなど、できるわけがありません。

 たとえば、玉型サイズが小さいウスカル枠においては
左右の瞳孔位置をできるだけ左右対称にもってくるための「パッドの片寄せ」をするのが普通ですが、
通販ではそれもできません。

 また、ウスカル会の店でなければパッドの片寄せの技術も、まず、持っていません……
というか、その必要性すら理解していません。
 そもそも、自分がユーザーに提供するメガネにアフターフォローまで責任を持ちたい誠実なメガネ業者が
「売ってしまえば、あとは野となれ山となれ」という主義の通販などするわけがありません。

 メガネを通販する業者というのは、それを買ったユーザーが何かで困ることなんて何とも思っていません。
売って儲かったらそれでよいという人がメガネの通販をするのです。
 ですから大半のまじめなメガネ店は、通販をしないのです。


3.それからレンズですが……

レンズの度数については、眼科の処方箋でお作りになることは、あまりお勧めできません。
 その理由は下記のサイトをご覧いただければおわかりになると思います。
→(ユーザー本位の眼鏡処方を推進する会 http://www.ggm.jp/ugs/)

 眼科処方箋で作ったメガネの見え方に不満がある場合、メガネ屋は、
「この度数は眼科が決めたのですから」ということでその不満に対して誠実に対応してくれないことが多いです。
通販なら、よけいにそうですね。

 それで、その不満を眼科に言いに行ったとしても、
眼科では「その度数でよいと貴方が言ったのですよ」と言ったり、
「レンズの入れ方が悪いのでは?」と言ったり、
「この前と今日は眼の状態が違いますね」と言ったりして、とにかく、眼科がレンズ代を弁償したりはしません。
再度処方箋を発行してくれることはありますが、それにもまた診療費がかかります。

 また、レンズの度数が強度になればなるほど、
メガネにレンズを入れた場合の眼とレンズの間隔(角膜頂点間距離)の少しの違いにより処方度数は変えなければいけないのですが、
眼科がそんな配慮をしてくれるとは考えにくいです。

 その距離は標準的には12mmとなっていて、そのくらいの見当で眼科は処方する事が多いようですが、
実際のメガネでは、その距離は様々です。

 ウスカルメガネの場合、狭い玉型サイズでも視野を広くとるために10mm前後くらいに短くする事が多いのですが、
そうであれば、12mmを前提とした処方度数では違ってくるのです。
 そういう度数の調整処方を、フィッティングされたメガネをまだ見ていない眼科ができるでしょうか?
 それにもともと、眼科は眼鏡処方が得意ではありません。
ウスカル会の店の処方技術レベルとは、かなり違います。
そうであることの理由は、さきほどご紹介したネットサイトに詳しく書いてあります。
 また、通販業者が、ある枠に、ある度数のレンズを入れる場合に、
レンズの屈折率による厚みの違いを事前に計算してくれてその厚みの実物見本を見せてくれるということもありません。
普通のメガネ店でも、そこまではしません。
 しかし、ウスカル会の店なら、それをします。
もし、TDさんがいらっしゃったウスカル会の店がそういう厚み見本を用意していないというのでしたら、
その店の名前をおっしゃってください。私からその店を再度指導をしますので。
ゆえに、ウスカル枠のレンズの度数の処方は、ウスカル会のメガネ店に依頼されるのが良いと、私は考えます。


4.では、『フレームをウスカル会で、レンズを他のお店で』というパターン……

ウスカル会の店で良さそうな枠を選んでもらって、それを覚えておいて、
通販でその枠を探して、それが通販にあれば、枠だけ通販で買って、
どこかのメガネ店でレンズを入れてもらう、という方法はどうでしょうか。
 それにも私は賛成できません。
 枠のフィッティングには、なにがしかのリスクが伴います。
他店でお買い求めの新品枠、ということであれば、思い切った調整がしにくいものです。

 それと枠のフィッティング代金は、当然ですが枠の代金に含まれているはずですが、
新品枠を持ち込まれた店は、その枠に関してはマージンを得ていないのに、リスクだけは生じるところの、
十分に丁寧で責任を持ったフィッティング……
というものをする気になるでしょうか。

 自分の技術に自負も何もないメガネ屋さんでしたらお茶濁しのフィッティングはするかもしれません。
 あるいは、触らぬ神にたたりなし、ということで、ノンフィッティングでレンズだけ入れてメガネをお渡しするかもしれません。
ましてや、レンズも入った状態の新品メガネをどこかのメガネ店に持ち込んで、
その店が責任を持って上手なフィッティングをしてくれるとは考えにくいですね。

 自分の技術に自信と誇りのある技術者なら、他でお求めの新しいメガネの調整は断るか、
お客さんが驚くような調整料金を前もって申し上げるかのどちらかでしょう。
 ただし、技術はいい加減でも、
商売商売のメガネ店(チラシに「他店様でお求めのメガネでもご遠慮なく無料調整にお持ちください」などと書いている、
一見親切、実は無責任の店)なら、断ることはしないで、
お茶濁しのフィッティングのまねごとくらいはしてくれるでしょう。

 しかし、それでユーザーが満足いくメガネになるとは私には思えません。
 たとえば、私の場合、出来上がりメガネの持ちこみはもちろんですが、
レンズを自店で買ってもらえるからということでも、
やはり他店購入の新品枠の調整やそこへのレンズ入れは、お断りしています。

 それと、ウスカルの会員店なら、レンズの下部の厚みを目立たせないための
「アンダーすっきり加工」ができます。(このHPに写真入りで説明をしています)

 これは、普通のメガネ店はできません。通販業者もできません。
というか、そもそもそんなところにまで気がまわらないのです。
それは強度近視の人の身になって考えていないからです。

 また、ウスカル会の店は、検眼も上手です。全国のメガネ店の平均レベルとは比べものになりません。
そして、普通のメガネ店ですと、強度近視のレンズに慣れていないので、
ガラスの方が薄くできるにもかかわらず、ガラスはこのごろは使いません、
といってガラスでのレンズ入れを断ったりするケースもあります。


5.結論を言いますと……

値段の高い安いにかかわらず、
メガネは、メガネ店で度数を測ってもらって、枠もレンズもお買い求めになることが賢明です。

 とりわけ、ウスカル眼鏡は、特に経験と微妙な専門技術を必要としますので、
より以上に、メガネ店での枠選び、測定処方調製が重要です。 
 もしも、通販業者にあなたが今回と同じことを相談されて私とは違う答えが返ってくるようでしたら、
その業者の名前を教えていただければ幸いです。
 私からその業者に公開質問をしますので。→(メガネ通販110番 http://eyetopia.biz/tuhan/)

 もう一度言います。
 メガネの通販業者というのは無責任な業者です。
技術者としての責任感と良心を持っているメガネ屋なら通販などできません。
 しかし、社団法人日本眼鏡技術者協会認定の眼鏡士でメガネの通販をしている者がいまして、
協会はそのことを知りながらその者を処分できないという有様です。
違法ではなくとも技術者の倫理にもとるということで除名できるハズなのですが。
 通販が違法なら協会が何もしなくとも警察が対処してくれます。
しかし違法ではないので警察は何ともできませんから、協会が毅然たる措置を講じるべきなのです、
少なくとも傘下にいる通販眼鏡士に対しては。

 それはさておき、眼科は、無責任な眼鏡処方箋しか発行しません、
というか、眼科の眼鏡処方は、医療との認識で行われますので、
重大なミスの立証がない限り結果責任を問われることがないのです。
 通販業者と眼科、その両者をご利用になってウスカルメガネをお作りになりますと、
無責任を2乗したメガネが出来上がるおそれがあります。
 一方、強度近視に対して深い認識と経験と技術を持つウスカル会のメガネ店が、
優れた技術で、責任を持って測って、責任を持って枠とレンズを調製販売するメガネをお使いになるのとでは、
どちらがベターであるかということは、改めて述べるまでもないことでしょう。


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