メガネ・フィッティング調整研究会

メガネ・フィッティングの奥深き世界とは

他店購入メガネの調整フィッテング


他店購入のメガネのフィッティング調整については、
それも無料でさせていただきますとチラシなどで宣伝しているメガネ店もありますが、
それについて私は以下のような感想を持ちます。

・ 本当に自分自身の調整技術に自負心があるプロの技術者であれば、そういう過剰サービスをする気になるだろうか。長年かかって習得したフィッティング技術をなぜ無料で他店購入のメガネに対して発揮しなければならないのか。

・そんな宣伝は、あくまでも自店を利用したことがないお客さんに自店に来てもらって、あわよくばメガネを買ってもらおうという商策なのではないだろうか。

・他店購入のメガネの不具合なフィッティングを、いわば後始末のような感じで調整し、しかもそれを無料できちんと十分にするなんていうことは、プライドがある技術者には耐えがたい侮辱的なことであるから、そういうことをする技術者は、おそらく自分の技術に自信も何も持っていない人間であるか、あるいは、調整作業そのものをお茶濁しですませて「やはりこのメガネはかけ心地が良くはならないのか」とあきらめてもらって、 新しいメガネの購入に振り向けようとする魂胆か、どちらかではないだろうか。

たとえば、注文建築の家ならば、当然ながら住んでからあとのアフターケアーは、それを立てた事業者が請け負うのが普通なわけです。

それと同様に、メガネはある店でそのかた専用のものとして調製(作ること。調整、ではない)されたものですので、使用開始後のアフターケアーも、基本的にそれを作った店が受け持つのが基本です。

そんなのは当然のことであり、たとえば靴屋で「他店でお求めの靴で履き心地の悪いものがあればぜひ当店にご持参くださいませ。無料でフィッティング調整をさせていただきます」などという広告をする靴屋があるでしょうか。

実際のところ、何らかの事情で、あるメガネ店に持ち込まれる他店購入メガネの調整ということでいえば、大きくわけて下記の二通りが考えられます。

A. メガネを踏んでしまったとか、メガネをかけていてものにぶつけてしまったとかで、かなり変形してしまって、何とかしないとそのままでは到底かけられないか、かけられても見え方がおかしい、などの場合です。

B.上記のAのようなアクシデントはないけれど、かけ心地が悪い、ずり落ちやすい、耳のあたりが痛い、全体的に窮屈、などの場合です。

まず、Aの場合には、そのゆがんだメガネとは別のメガネをかけてご購入の店へ行くことは可能であるとか、あるいは、歪んだのは近く用なので歩くのはめがねなしで大丈夫、とかいうのであれば、ご購入の店で枠の修正をしていただきたいわけです。
そのお店のほうが、その枠の材質とか構造上の特徴などを良く把握しておられるはずですので。

ところが、下記のようなケースですと、そういうわけにいかないかもしれません。

・ご購入のお店が遠くて、そこへ調整にもっていくまでメガネなしでは辛抱できない。(予備のメガネがない)

・何らかの用事などで自店の近くを歩いていて、ものにぶつかってメガネが歪んでしまった。そのメガネの購入店はかなり遠いところにある。

・そのメガネを購入してから引っ越しで当店の近くに来られて、家の中でメガネを踏んでしまった。そのメガネの購入店は遠い他県にある。

こういう場合には、いわば緊急事態ですので、あたかも救急患者さんに対応する救急病院のようなスタンスで、私どもはできるだけ対応はさせていただきたいと思っています。

ただ、こういう場合に困るのは、「ああ、かなりまがってしまいましたね。これを戻していくと蝶番のところが折れてしまうかもしれません」などと申し上げた場合に、「壊さない範囲でいいから直してください」と言われるかたがおられるのです。 お気持ちはわかりますが、壊さない範囲で、と言われても、何とか掛けられる程度まで元に戻そうとして少し力を加えたら、金属疲労が予想以上にあって、ポキッと折れてしまうこともありますから、「壊れない範囲でかけられるように」 というご要望には応じられないのです。

ですので、こんな場合には、「壊れてしまう可能性も少なくないですが、それをご承諾いただけるのであれば、かけられるように直す努力をします」ということでしか、われわれは仕事をできないわけです。

次にBの場合です。
この場合は特に一刻を争うような緊急事態ではないでしょうから、基本的にはまずご購入の店でご相談になってみていただきたいのです。

その店が仮に電車に乗って1時間くらいかかるところにあるという場合でも、その店へ行って調整を依頼していただきたいのです。

そのメガネの材質や構造上の特徴などを一番良くわかっているのは、それを調製販売した店なわけですから。

それで、その店で何度かフィッティングをしてもらったけれど、どうにもかけ心地の点で改善しない、という場合もあるでしょう。
(実は、メガネの調整フィッティングを的確にできる店は少ないのが現実なのです)

また、
そのメガネの購入した店が閉店してしまったとか、
そのメガネを買ったのはずっと遠方の他県であって
そのメガネを買ってから当地に引っ越してきた、
などという場合でしたら、その場合には本会の会員の多くの店では、条件つきで調整を引き受けいたします。

まず、下記のような場合には、お引き受けできません。

1)枠の一部がすでに破損をしているか、又は亀裂等が確認できる場合。
2)傷み具合が顕著で、調整作業中に破損することを予測できる場合。
3)前枠やテンプルが柔らか過ぎたり、逆に固すぎたり、あるいは弾力性がありすぎたりして、元々調整が思うように出来ないフレームである場合。
4)そのメガネが通販でお求めになったメガネである場合。(この場合には、フィッティングなしというのはご承知の上でのご購入でしょうから)

上記のような場合でなければ、下記の6つの条件についてご承諾をいただける場合のみ、フィッティング調整をさせていただきます。



他店でお求めのメガネを調整させていただく場合の6つの条件

1) そのメガネを購入された店がどこの何という店であるかをおっしゃっていただきます。

2) 調整作業により、メガネに破損や傷つき変形などの不具合が起きて、外観が多少悪くなったり、使用不能になったりした場合に、当店は一切責任をとれません。

3) 当方が調整をかなり行なってもお客さまがなかなかご満足いただけない場合に、当方の判断で調整作業を打ちきる場合があります。また、調整中に他のお客さまが来られた場合に、そちらのお客さまへの接客対応を優先し、それまでの調整作業を中断して、30分~1時間後にまたおいでくださいと申し上げることもあります。

4) 調整料金は、お客さまのご満足度とは関係なく、それに費やした手間の量により、2000~4000円程度で、調整が終わってから当方の判断により金額を申し上げます。

5) 調整が終わったあとで、その日のうちに、あるいは、後日にまた調整に来られました場合でも、調整料金はまた申し受けます。

6) 同じお客さまに対する他店購入のメガネの調整は、今回ご持参のメガネを最後とさせていただきます。

*上記のことをご了承いただきましたお客さまにのみ、他店でお求めのメガネの調整をさせていただきます。

ただし、ふちなしメガネの場合には、特殊な構造になっているものも多く、自店で販売したもの以外は調整をお断りすることがほとんどとなることをあらかじめ申し上げておきます。

本会の会員店に、他店購入のメガネのフィッティングを依頼される場合には、下記の申し込み書をプリントアウトしていただき、ご記入された物をご持参の上ご来店くださるようにお願いいたします。

この申し込み書の記述の内容を拝見し、メガネを拝見し、条件が整えば、調整をさせていただきます。



メガネ調整申し込み書

年   月   日

1)お客様のお名前(            )

2)メガネ購入店の名前(                      )

3)当店に調整を依頼される理由

4)上記の記述(お引き受けできない場合のことや、お引き受けする場合の6つの条件)をご承諾いただけますでしょうか。

( 承諾する ・ 承諾できない )

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