メガネ・フィッティング調整研究会

メガネ・フィッティングの奥深き世界とは

メガネがずれにくい(?)パッド

メガネがずれにくいという宣伝がなされているパッドがあります。

1)形状記憶パッド

特殊なプラスチックで、 体温によって表面の形が変わって、肌に添うようになり、パッドと肌が全面的に当たることによって、すなわち接触面積が増えることによって、総摩擦量が増えて、ずれにくくなる、というものです。

理屈の上ではそれはそうなのですが、普通のパッドでも、パッドの調整がまずくなければ、パッド表面は肌と全面的に接触するのが通常ですから、形状記憶パッドの「効能」が本当にあるのかどうか……
私には、はなはだ疑問です。

仮にあなたのメガネがずり落ちやすいとして、そのパッドを形状記憶パッドに換えただけで、ずり落ちにくさが改善することは、まずありえないでしょう。

2)シリコンパッド

硬めのプラスチックよりもシリコンの方が表面の摩擦が大きく、すべりにくいので、シリコンパッドだとメガネがずり落ちにくい・・・・・
というわけです。

シリコンパッドの表面に汗や脂がたまって滑りやすくなっていない状態であれば、それは成り立ちます。

ですので、いまのパッドをシリコンパッドに換えてみたらずり落ちが少しましになった、ということは、あり得ることだといえます。

しかし、汗かきや脂症のかたは、シリコンパッドによるずり落ち防止の効果は少ないと思います。

では、ずり落ちをとめるには?

メガネがずり落ちやすいかどうかは、実際のところ、腕のフィッティングの巧拙により、ほとんど決まるのです。

腕のフィッティング状態がまずければ、パッドをどう工夫してみたところでずり落ちやすさは改善しません。

言い方を換えますと、我々のところに「メガネがずり落ちやすいのでなんとかならないか」ということでメガネをお持ち込みになった場合、その原因は、どう少なく見ても、9割は腕のフィッティングがまずいからであり、腕をうまく調整することによりずり落ちがなくなるのです。

そんなことは、腕の確かな眼鏡技術者なら誰でも知っていることであり、腕のフィッティングがまずいのにパッドを別のものに換えただけでずり落ちやすさがなくなる、などということは、まずありえないことなのです。

それと、ゆるくなった腕の丁番ねじを締めたらメガネがずり落ちにくくなると思って、丁番ねじをしめてくださいとの依頼で来店なさるかたも、ときどきおられるのですが、ネジをしめただけで、ずり落ちにくさが改善することはありません。

ずり落ちにくさを治すには、腕の確かな技術者による、上手なフィッティング調整が必須なのです。

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