ハズキルーペの特長
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ハズキルーペの特長


2011年の夏に、
まさに画期的な双眼ルーペ、
ハズキルーペが出ました。


これは
ハズキの前身であるペアルーペの
スタイリッシュ版とも言えるものです。


以下に、
ハズキがペアルーペと変わっていない点は省略して、
ペアルーペとの違いを列挙してみます。


1) スタイルがスマートになった。
(イマふうのデザイン。
特殊で風変わりな外見の鼻あてをやめた)

2) レンズを大きくして視野を広くした。

3) 鼻当ての形状を変えて、
普通の老眼鏡のVDに近いVDでも使えるようにした。

(そういう使い方だと、利便性が増し、
外見上も奇異な感じがなくてベターで、
見え方においては拡大率は下がるが
別に支障なく見えるという人も多い)

4) 左右のレンズの光軸の輻輳を
ほとんどないようにした。

(スタイル面での向上)




これはハズキの
発売当初のもので、
あとで鼻あてが
エラストマー製で
接地面積の広いものに
変更された。




ざっと、上記のような点が人気の秘密でしょう。


このハズキルーペは、
発売されるやいなや、
たちまちのうちに爆発的な販売が実現され、
それに自信を得たメーカーは
テレビの広告や
全国新聞での1ページ広告などを
次々と展開し、
東急ハンズやデパートなど有力な販売店では、
ハズキの特設コーナーを設けて、
これまでのペアルーペとは
ケタ違いの販売実績が上がっているようです。


ハズキの大人気の源泉は何でしょうか。

もちろん、宣伝の力もあるでしょうが、
それだけではありません。

その人気の理由を、
思いつくままに列挙してみます。



1) スタイル性
老眼の人がかけるメガネには見えない、
スポーティーでスタイリッシュな外観

2) 老眼の人であってもなくても、
近くを大きくはっきり見るためには、
多くの人にけっこう合う、
+2.50という ほど良い度数。

3) ハズキの度数は1種類だけだが、
ハズキ単独では見えにくい人の場合には、
メガネとの併用(重ね掛け)で、
ほとんどの人には度数的に適合できる。

4) 老眼鏡、という打ち出しではなく、
ルーペと名乗ることにより、
老眼世代
(特に、老視の初期)の人の
内心のコンプレックスに
触れないですませているし
老眼世代以前の人の需要も喚起している。

5) 単なる既製老眼鏡よりも、
ものをけっこう大きく見せるので、
老眼のあるなしにかかわらず、
試しにかけて見たときに、
一種の驚き
(感動)を感じることにより、
すぐの購買
(衝動買い)に至る場合も多い。

6) すでに老眼鏡を使っている人の場合でも、
同じ程度の度数の老眼鏡よりは、
ハズキで拡大することにより、
小さめの文字なども見やすくなるという実用性。

7) ハズキのレンズを
わざわざ鼻先にまでもって遠ざけない掛け方でも、
ハズキの鼻あてのあたる位置は
普通のメガネの鼻あてが当たる位置よりも低く、
目頭から遠くなるので、
かけていて楽である。



ざっと、こういうところでしょう。


では、ここで特に
どういう人の場合に
ハズキルーペに大満足を感じられるのか、
ということを少し考えてみましょう。

1)
これまで老眼鏡を使ったことがない人の場合

生まれてこのかた、
メガネのお世話になったことがなく、
年齢と眼の屈折状態の関係からして、
もうかなり前から
本当は手元のものをはっきり見るための
近用メガネを必要としているのに、
自分が老眼になっているということを
認めたくないなどの理由で、
がまんしてそれを使わずに来た人の場合には、
ハズキを使うと当然のことながら
手元の細かい文字などが
大きめにはっきりと見えるので、
一種の感動を覚え
「これはいい!もう手放せない」
と思う、
ということは大いにありえるでしょう。
@ その場合でも特に、
すでに老人性遠視も始まっており、
かなり接近して細かい物を見るのではなくて
通常の読書距離で本や新聞などを見るのにも
+2.50前後の度数を必要とする人なら、
ハズキはどんぴしゃりです。

そして、メガネを常用する意思も必要性もなくて
手元のものを
はっきり見たい時にだけちょっと使う、
というのであれば、
遠近両用でなくともかまわないので、
視野が広いハズキはもってこいでしょう。
A あるいは、
老人性遠視というほどの
遠視の眼にはなっていない
ほぼ正視の眼か、
弱度の近視系の眼で、
まだ老視の初期であり、
本や新聞程度なら裸眼でもなんとかなるけれど、
刺繍をするとか、模型作りをするとか、
読書の距離よりも接近して
細かいものを見たい時には困っている、
という人の場合にも、
+2.50Dという度数は、
なかなか良い度数となりそうです。
B また、
ほぼ正視の30代から40代前半の人で、
まだ老視も来ていないし、
普通に手元の本やケイタイなどを見るのには
まったく不自由はないが、
趣味や仕事で、
かなり接近して細かいものを見るときに、
短時間なら問題はないが
継続して見ていると目が疲れてくる……
という人の場合には、
+2.50Dで物を大きく楽に見て
(眼の調節量を節約できる)
うまく作業が継続できる、
これは良いものが手に入ったぞ!
とハズキが喜ばれるケースも、
当然あると思います。
2) これまでメガネを使ったことがあるか、いまも使用中の人
@ 遠近両用を使っている人

遠近両用を使っている人で、
老視の進行かなにかの理由で、
そのメガネでの近見において、
鮮明度や視野の広さに
不満を持っている人であれば、
ハズキ単独の使用か、あるいは、
ハズキを遠近両用のメガネの前に合わせて
使用することによって、
手元のものをより鮮明に
大きく見ることができて満足感を得る、
ということがあるでしょう。

ただ、その場合、
その合わせメガネを
四六時中常用するというのは無理なので、
手元のものをはっきり見たいときは
さほど頻繁でもないし時間も長くない、
という場合に限るでしょう。
A 近く専用を使っている人

正視に近い老視の人で
近く専用のメガネを必要時に
使っているのだけれど、
老視の進行にともなって、
いまのメガネが視距離に対しては
少し弱めの度数のなってきている、
という人の場合には、
それまで使っていたメガネが
+2.50D未満であれば、
当然ハズキ(単独使用)
のほうがよく見えるので、
けっこう満足できるでしょう。

あるいは、
これまでのメガネが
+2.50よりも強い度数であっても、
実際にはそれよりも強い度数を
必要としていたのであれば、
これまでのメガネの前にハズキを重ねて掛ける
というふうにやれば、
前のメガネの度数に2.50Dが加わることにより
視距離がかなり近くなって
相当に細かい作業でもなければ、
重ね掛けという点に
若干の不自然さを感じるかもしれないけれど、
そうやってハズキを使う時間が
さほど長い時間でなければ、
とにかく前のメガネ単独で見る場合よりも
大きく鮮明に見えるのですから、
満足感はあるでしょう。

また、
これはあまり多くはない例かもしれませんが、
老人性遠視と老視がある高齢者で、
読書用に+4〜5Dくらいの
近く専用メガネを使っているのだけれど、
パソコンを見るのにはそれでは強すぎで不便、
という人の場合には、+2.50のハズキなら
「ハズキでパソコンにはちょうどよい、
これはよいものが手に入った!」
ということもあり得るでしょう。



ざっと、以上のようなケースでは、
ハズキで大いに満足されるかたがおられると推察できます。

では、次の項で、
現状(2011.12.29現在)での
ハズキの課題について、
私の考えを述べてみることにします。




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ハズキルーペの課題
ハズキルーペの課題
ハズキの課題点について、
私の考えを述べてみます。
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